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値切り屋   引っ越し屋 編

  • 執筆者の写真: 正明 たかひら
    正明 たかひら
  • 2017年7月13日
  • 読了時間: 4分

高齢の知人から「引越しをするのに、どこに頼んだら良いのかわからん。 探してくれないか? 日頃たかひらさんを見ていると、交渉力があるように見えるから、値段交渉もお願いしたい」との依頼を受けました。

引っ越し屋さんの見積もりは、ネットで複数社に一括でできるようになっていますので、そこに登録。

先に「沢山の引っ越し屋さんから電話がかかってくると思うので、できれば同じ日の同じ時間帯に引っ越し屋さんの営業の人が集合するように、私とZさん(依頼者)の時間調整をしておきましょう。 電話がかかってきたら、『相見積もりをさせていただくので、ほかの引っ越し屋さんも同席します』と伝えておいてくださいね」と打ち合わせをしておいたのですが、登録直後から何社も電話がかかってきたとのことでした。

そして見積もり当日。

Zさん宅に揃う、私と引っ越し屋さんの営業職員の皆さん。

名刺の山が築かれ、見積もりだけで景品をくれる会社もあったりして、にぎやかな状況の中、大きな物やエアコン、今はあるけど、持って行かないで不用品として処分するものなどの説明などをすると、各社が見積もり表やタブレット端末に入力していき、値段を出してくれます。

その様子は、さながら卸売市場のセリのよう。

たかひら

「各社の方に来ていただいておりますが、著名な1社がいないとお気付きですか?」

営業職員の皆さんは、机の上に並んだ名刺を見つつ、分かった様子。

たかひら

「アリさんですね。 アリさんも電話をかけてこられましたが、『清水直子さんの案件は検証もできていますか?』と問うと、見積もり参加を辞退されました。」

清水さんの名前は、引っ越し各社に知れ渡っているようで、誰も「清水さんって誰ですか?」と聞き返す人はいません。

わからない方のために説明しておきますと、清水さんはブラック企業と闘う労働組合プレカリアートユニオンの執行委員長です。

アリさんの差別配転をするブラックぶりは、2016年2月9日のTV東京系「ガイアの夜明け」でも放送され、知れ渡っています。

(アリさん引越社)シュレッダー係に罵声「こらァ、オンドレェ!!」

やっと今年になって、一部は勝利を勝ち取っています。 アリさんマークの引越社とのシュレッダー配転裁判で勝利和解! 集団訴訟も勝ちます!【アリさんマークの引越社・メディア・解決!】 より

アリさんマークの引越社(関東)を被告とする、労組加入後のシュレッダー係への配転と「罪状ペーパー」掲示などに関する名誉毀損訴訟で、5月24日、東京地裁で、謝罪、元の営業職への復帰、謝罪を柱とする勝利和解を実現することができました。

(たかひら注: 「一部」と書いたのは、まだ積み残しの問題があるから。 「まだ闘いは続きます。 Aさんの残業代請求の裁判、40人近くの組合員が原告となる弁償金返還訴訟、不当労働行為問題も早期解決をしながら、弁償金制度をなくし、労使関係を正常化し、健全に存続できる会社になってもらえるよう、尽力します。」)

どこも片手間でやっているような運送屋ではなく、引っ越し専業で聞いたことのある会社ばかりですので、もしも荷物を壊した時の補償なども同じようなもので、値段が決め手となる雰囲気。

「大体どれぐらいの値段の想定をしているのか?」と訊かれたので、ネットでの相場価格帯を示し、「安い方の価格」と回答。

各社が値段を出したり、下げたりする中、数社が残りまして、同じような価格となったので、更なる基準を提示しました。

それは

見積もり中、営業の人たちはスーツなどを着ていましたので、扇風機をZさんと私でなく、営業の人たちに向け、「スーツを脱いで足を崩してくださいね」とお伝えしても「スーツを着ろと会社に言われていますので・・・」と、汗をかいているのに、脱がない人もいました…

偶然ですが、その会社の営業車が郵便局の駐車場の空きを待っている場面に最近出くわしたことを思い出しました。 曇りの日で屋根の下に入っていたにもかかわらず、エアコンをかけたまま私が郵便局で内で用事を済ませて出てくるまで、数十分待っていたのですが、その姿を見ていると、顧客の前でだけとりつくろわされているのだと想像できました。 その車に注意をするとエアコンを切ってくれましたが、空いた窓から流れてくる冷気は、かなりのキンキン冷えな車内を感じさせました。

そんなこんなで、結局、半そでカッターシャツ&ノーネクタイの姿で、TV宣伝をしていない業者に決めることに。

Zさんにもご納得いただきました。

ただ安いだけでなく、従業員を大事にするなど、他の面でも良い点がある業者を育てるのは、消費者としての私たちでもあります。

そういった面も含めて、より良い業者として切磋琢磨がなされるように期待したいですね。


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